歯・口のケガ予防

スポーツによるケガについて

 平成18年度学校安全・災害共済給付対象者の障害見舞金の給付状況では、歯牙の障害が22.73%と高い割合をを占めています。
 また、平成19年度に富山県・富山県歯科医師会が県下高等学校(公・私)運動部員3959名(57校)に実施したアンケートによると、高校入学以降クラブ活動中に26.77%が口腔外傷を受けた経験があり、その中で口の中や唇がきれたのが91.32%で、歯への外傷は26.21%、脳震盪は8.96%の頻度で生じていました。
 これは、スポーツによるケガは手足、顔などで起こり得ますが、この中でも顔面、特に口の周りでケガが非常に多いということです。脳震盪も直接頭を打って起こったのではなく、口の周りに受けた外力が間接的に脳に衝撃を与えているのです。

学校管理下における歯の障害の割合の推移

ケガの種類別頻度

主な部活別受傷率(部員10名以上)

受傷の種類別

 部活別の受傷頻度では、受傷率が80%を超える種目があった。上記のグラフには記載していないが、ヨットの6名中3名、水球の4名中3名、ボクシングは部員2名中2名、自転車の1名中1名等のと部員数の少ない部活をのぞいては柔道、レスリング、ラグビー等、コンタクトスポーツがが高頻度で受傷していることわかります

 上記のアンケートの結果からもわかるように、スポーツ時にケガ(外傷)を負う確率は非常に高くなっています。
顎、顔面、歯・口のケガはスポーツ外傷全体から見ればそれほど多くはありませんが、頭部外傷の特性から見ると人体に与えるダメージは非常に大きくなります。
マウスガードを装着することによって、歯やその周囲の組織を予防したり、ダメージを軽くしたりできます。